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2019年7月13日「能登麻美子おはなしNOTE」公開録音 -文化放送 AG-ON premium-

なんと!
・・・今回で6回目でした。

声優 能登麻美子さんのラジオ番組「能登麻美子おはなしNOTE」の公開録音。一年に一度、文化放送メディアプラスのホールで行われ、抽選に当選された番組ファン、能登麻美子さんファンの方々約180名が集う、大人気イベントです。
今回も、能登麻美子さんの朗読に合わせて、ピアノで即興生演奏をさせていただきました。


能登麻美子おはなしNOTE
声優の能登麻美子さんが「小説」「民話」「絵本」「童話」「ライトノベル」「詩」など
あらゆるジャンルの作品を「朗読」する番組。
文化放送 AG-ON Premiumにて土曜日正午配信 (1週間配信)


私にとって、能登麻美子さんとセッションさせていただく時間、このイベントで体験する出来事は、他では味わえない、唯一無二のものです。

 

麻美子さんの声に全員が集中して耳を澄まし、そのことばから広がる世界へと旅をするのです。
それぞれが思い思いに膨らますイメージの世界。
音に集中して、心をたくさん使って、それをふんわりとみんなで共有するこの空間が大好きです。

(ここから下は、当日のネタばれもありますので、放送まで知りたくないっ!という方は、飛ばしてください(^^) 
今回の朗読作品は、7月18日と7月25日の二回に分けて放送されるそうです。

1つ目のお話は「星の王子さま」。
誰もが一度は触れたことがあるだろうこの物語。
全編はとても長いので、途中までを3部に分けての朗読となりました。

今回のイベントの朗読作品が「星の王子さま」だと知った時、子供のころに読んだ覚えのある作品に再び巡り会えたことに感激しました。
(途中で挫折した気がしますが・・・笑)

ちょっとへんてこりんな挿絵に見覚えがあります。

いざ読んでみると・・・昔読んだのとは全く違う印象を受け、驚きました。お話が前回と全く違った深さで心に響きます。

不思議なものです。

 

お話の中で主人公は、

 

「大人って本質的なことは何もわかっていない。」
と嘆いていましたが、(とても逆説的なのですが)大人になったからこそ!この物語の本来の意味がわかるようになったことも事実です。

きっと、あと10年経ってから読んだときには、また違う印象を受けるのでしょう。

一緒に歳を重ね、その時々で味わいが違ったり、奥深さが増して行くことを楽める、昆布かスルメイカのような物語だ!

側にこの本を置いて置きたい気持ちになり、早速単行本を手に入れて、マイ書庫の“折に触れてページをめくるシリーズ”に殿堂入りさせました。(笑)


 そしてもうひとつの作品。

「アラスカとの出会い(旅をする木より)」では、新しいチャレンジをしてみました。

前日のリハーサルで、星の王子さまを合わせた後、
聞いていたスタッフさんと麻美子さんから同時に、

「もうひとつの物語は、あえてリハーサルをせず、当日ぶっつけで合わせてはどうかしら!?」

と言う提案が飛び出しました!
さすが6回目!(笑)

私自身も、その方法にはとっても心惹かれたので、迷わず、
「そうしましょう!」
ということに。

「ジャズみたいですね♪」

などと言いながら、嬉々として挑戦してみることにしたのでした。

イベント当日、朗読を聞かれた方から質問をいただきました。

「どうやって、聞いてすぐに音楽をつけるのですか?
一旦、文章を聞いて、“あれを弾こうかな”って考えて、浮かんだメロディを演奏しているんですか?」

答えになるかわかりませんが、準備としてどんなことをするか、ということを少し紹介させていただきます。
(ちなみに、脳で考えながら弾いているというよりは、どちらかと言うと反射に近い感じです。笑)

今回の事前準備としては、もっぱらアラスカのことを調べてみました。
風景、乗り物、食べ物、服装、気候、生活、現地の音楽・・・。
写真を見たり、動画を見たり、絵を見たり、辞書で引いてみたり。

音は抽象性が高いとは言え、自分が知らないもの、イメージできないものは、私の場合は音楽に変換することができません。

単語や文が持っている、温度、湿度、香り、風、呼吸、時間の流れ方、ざらつき、柔らかさ、透明感・・・。
そんな色々なものを、少しでも体感として捉えられるように。

物語の背景に流れているものをイメージできること、私自身の五感がたくさんのことを感じられていること、そこに開かれていること。
それを大切にしています。 

本当は実際にアラスカに行ってみたい気持ちでしたが(笑)
ちょっと間に合いませんでしたので、いつか行ってみます。

ストーリーの流れを整理し、自分が大事と思われるポイントはマークします。
リハーサルで、「どこが一番重要ですか?」「ここはどんな風に感じていますか?」など、麻美子さんに質問することもあります。

シーンごとのメリハリをつけるために、箇所箇所で事前にメロディーのモチーフを与えておくこともあります。
(が、当日に巻き起こったストーリーの抑揚に合わなければ、その場で変更することもあります。)

あとは、本番の能登麻美子さんの朗読と合体したときの、空気感や間を大切に感じながら演奏することにしました。
何が出るやらお楽しみでしたが、一期一会の物語・・・いかがでしたでしょうか。


朗読と楽器演奏ではありますが、はやり、楽器どうしで音楽を奏でているのとほとんど変わらない感覚を受けます。

言葉がリズムであり、高低の起伏があるメロディーと同じ性質を持つということをいつも感じます。

言葉と音が、織物のように間を縫って間を縫って、相手の発したものに応じて場所と高さを変えて紡ぎあっていき、1つの風景が出来上がっていく。 どんどん深い世界へ潜っていける、そんな感じです。

会場で一緒に時間を過ごしてくださった皆さん、ありがとうございました。
さながらみんなで行く団体旅行のようなイベント、大切な時間を皆さんと過ごすことができ、嬉しかったです。

イベント後にご丁寧に感想をお寄せくださった方も、まことにありがとうございました!!

文化放送の番組スタッフの皆様、変わらない笑顔とあたたかなサポートをいただき、とっても安心して臨むことができました。
毎年ありがとうございます。

能登麻美子さんや番組ファンの皆さんと一緒に、長年育まれてきたこの番組に出演させていただくことは、
緊張であると同時に、心からうれしく幸せなことです。

そして能登麻美子さん、表現者の大先輩として心からリスペクトし、そのお人柄も大大大大大ファンです。
話していても、わくわくや興味が尽きず、思わず長文、長話になってしまこともしばしばですが・・・(笑)
いつもお力添えをくださり、 一緒に奏でてくださってありがとうございます。
どうぞこれからもよろしくお願いします!
そして、新しい人生の1ページをめくり、日々過ごされている麻美子さんを、陰ながらですが、そして僭越ながら、いつも旗振って応援しております!


追伸:最後に・・・自分でも気になったので、過去に出演させていただいた回の朗読作品を、わかる範囲で調べてみました。^^
どの作品も能登麻美子さんご自身で選ばれている味わい深い作品ばかりです。

 

追伸の追伸:最近、音声入力でブログをしたためるようになってから、加減がわからず超長文です!(笑)
最後まで読んでくださった方、ありがとうございますm(_ _)m